近くの市立図書館で本を借ります。
何冊かお気に入りがあって、それらの本は
年に何度も借ります。
その内のひとつに詩人、長田弘の「詩ふたつ」という詩集があります。
詩集といっても、タイトルの通り「花を持って、会いにゆく」という詩と
「人生は森の中の一日」という詩の2編だけの詩集です。
長田さんが、亡くなった奥様とその死、そして残された者の生を
思って書かれた2編の詩です。
それらの詩が、19世紀末から20世紀にかけて活躍した画家、
グスタフ・クリムトのたくさんの風景画とともに掲載されています。
一般にクリムトといえば、「接吻」に代表されるような、退廃的で
装飾的な黄金色を多用した絵を思い浮かべます。
しかし、長田さんにとってクリムトとは「誰であるよりもまず、
樹木と花々の、めぐりめぐる季節の、死と再生の画家」だそうです。
そして長田さんの2編の詩も、人々の「めぐりめぐる季節の、死と再生」を
表現したものだと読み取れます。
これらの詩と絵を平行して同時鑑賞することで、詩をより深く
読み、また絵をより深く観る事が出来る、ような気がします。
ここに詩の全部を紹介する事は出来ませんが、数行だけ
引用し、紹介したいと思います。「花を持って、会いにゆく」から。
「ことばって、何だと思う?
けっしてことばにできない思いが、
ここにあると指すのが、ことばだ。」
まったくその通りでこの詩集は間違いなくそれをやってのけていると
思います。
また、私のつくるものも、言葉で言い表せない何かを表現できたらと
大それた事を願いながら、作っています。
興味を持った方、ぜひ一度、「詩ふたつ」、お読みください。
何冊かお気に入りがあって、それらの本は
年に何度も借ります。
その内のひとつに詩人、長田弘の「詩ふたつ」という詩集があります。
詩集といっても、タイトルの通り「花を持って、会いにゆく」という詩と
「人生は森の中の一日」という詩の2編だけの詩集です。
長田さんが、亡くなった奥様とその死、そして残された者の生を
思って書かれた2編の詩です。
それらの詩が、19世紀末から20世紀にかけて活躍した画家、
グスタフ・クリムトのたくさんの風景画とともに掲載されています。
一般にクリムトといえば、「接吻」に代表されるような、退廃的で
装飾的な黄金色を多用した絵を思い浮かべます。
しかし、長田さんにとってクリムトとは「誰であるよりもまず、
樹木と花々の、めぐりめぐる季節の、死と再生の画家」だそうです。
そして長田さんの2編の詩も、人々の「めぐりめぐる季節の、死と再生」を
表現したものだと読み取れます。
これらの詩と絵を平行して同時鑑賞することで、詩をより深く
読み、また絵をより深く観る事が出来る、ような気がします。
ここに詩の全部を紹介する事は出来ませんが、数行だけ
引用し、紹介したいと思います。「花を持って、会いにゆく」から。
「ことばって、何だと思う?
けっしてことばにできない思いが、
ここにあると指すのが、ことばだ。」
まったくその通りでこの詩集は間違いなくそれをやってのけていると
思います。
また、私のつくるものも、言葉で言い表せない何かを表現できたらと
大それた事を願いながら、作っています。
興味を持った方、ぜひ一度、「詩ふたつ」、お読みください。